私たちは、科学・宗教・哲学・医療など分野を問わず古今東西の叡智から学び探究し、企業や教育機関そしてコミュニティなど人が集まる場の関係性において様々な実践をしてきました。
建築学科の大学生だった頃、私は「人類がいかに近代的枠組みを超克していくのか」という問いに強く惹かれていました。この問いは卒業設計にも反映され、一つの村が地球全体を舞台に編まれていくような作品をつくりました。
私が向き合い続けている近代的枠組みの課題は二つあります。一つは、自分中心主義的な思考が、自然や宇宙意識との繋がりを断絶していること。もう一つは、競争や取引を基盤とする男性性原理が、調和や信頼を重視する女性性原理よりも優位に立っていることです。
これらの問題意識は単なる社会批評ではなく、自分自身がその枠組みの中で生きているという切実な実感から来ています。そして、自分自身を問い直し、智慧を求めて世界中を巡る中で、身近な環境から新しい在り方を模索するようになりました。
2017年には、「拡張家族Cift」という生活共同体を立ち上げました。血縁に縛られず、意識によって主体的に家族を構築する試みでした。この活動は、「家族とは何か?」という問いを社会に投げかけることができましたが、共通の世界観を持ちながら生活を共にするという環境設計では、自分が求めていたあたたかい繋がりの質感には届かないと感じました。そして、この試みを次世代への希望として託し、新たな挑戦へと向かいました。
次に2020年、「遠くのご近所Nesto」というオンライン習慣プラットフォームを立ち上げました。離れていても習慣を共有することで緩やかな繋がりを生むことを目指しました。しかし、ビジネスという枠組みでコミュニティを維持する難しさや、習慣だけでは深く繊細な繋がりには届かないことに気づき、この事業も幕を閉じることとなりました。
これら二つのプロジェクトから得た最大の学びは、「コミュニティは結果として自然に生まれるものであり、それを誰かが意図的に継続しようとするとおかしくなる」ということです。中心に権威を置いたり、周縁に境界線を引いたりする構造では腐敗が生じます。一方で、エネルギーが集まる場さえあれば、人々は自ずとその場で繋がり、その関係性にも執着する必要がない。その気づきは私自身の家族観や共同体観を解放し、新しい視点へと導いてくれました。
Healing Connectionsと出会い、そのような場は「コヒーランス」という科学的な概念で説明できること、そして再現性もあることを知りました。また、それまで私が捉えていた部分と全体、男性性と女性性という対立軸ではなく、それらを超えた調和と共感の「命」の位相へと意識を向けることこそ、自分が探索していた在り方だと気づいたのです。その位相には、大学時代に思い描いた「地球全体を一つの村として捉える」ビジョンがありました。
今では、この叡智に気づき、それを実践している人々が世界中に数多く存在していることも知っています。そのような仲間たちと協働しながら、日本から貢献できる新しいエクスペリエンスやコヒーランスが自然と生まれる環境デザインに建築的アプローチからも取り組んでいきたいと思っています。
また、自分自身も短期的な取引関係から脱却し、愛による恩送りで繋がる長期的な信頼関係へとシフトしていこうとしています。それにはまず、違いではなく共通点に意識を向け生きる世界へと自分自身の位相を変える必要があります。
これまでの経験は私に深く繊細な関係性への希求心を与えてくれました。そして今、自分自身の在り方そのものが部分と全体、男性性と女性性という枠組みを超えた存在であることを願いながら、新しい旅路へ踏み出す準備が整ったと感じています。この旅路で出会う仲間たちとの共鳴こそ、新しい未来への第一歩だと思っています。
藤代健介
包括的・多角的な関係性へのエンパワーメント
私たちは組織における共感的なコミュニケーションや関係性をテーマとした人材研修、人間性に立ち戻るスペースや習慣(リズム)の環境設計、コレクティブな癒しと気付きが出現する対話のリトリートなどを実施してきました。それらの経験を包括的・多角的に組み合わせて、「和」の出現、ポジティブな組織文化の創出と定着をサポートします。
人材研修
コネクション・プラクティス
日本文化体験を用いた相互理解研修
日本の「道」の伝統文化は禅の影響を受け、ノンバーバルな直接体験を通じて自身の内面と向き合い、潜在意識と対話し、多様な構成員の相互理解を促す素晴らしいツールとなり得ます。グローバル企業やビジネススクールなど、多国籍の環境でのチーム・ビルディングとしてもご好評いただいています。
環境設計
拡張家族になれるCo-Living空間
生活リズムを同期する遠くのご近所
コロナ禍の急激なライフスタイルの変化で生じた孤独と怠惰に寄り添うために、習慣化プラットフォームNestoは、オンライン上で生活習慣を共にする小さなコミュニティ(リズムと呼ぶ)を繋げるプラットフォームとして存在していた。天体や季節のリズムとも同期しながら、時を整え、ウェルビーイングな暮らしとはなにかを共に探求していました。
リトリート
〇〇と対話のリトリート
組織の課題を対人関係からアプローチしようと考えるご担当者さま、協働するメンバー一人一人に丁寧につながり、関係性の土壌を耕すことでプロジェクトを強力に進めていくことにご関心のあるご担当者さまなどのお声がけをお待ちしています。その他のご質問やご依頼、対話セッションや講座の申込も、こちらからお気軽にご相談ください。